Parque das Nações

October 11, 2017

 

 前回と前々回はオリエント駅とポルトガルパヴィリオンを紹介したのだが、もっと重要なことに気が付いた。これらがある場所はパルケ・ダス・ナソンイス地区といって1998年に開催されたリスボン国際博覧会の跡地。それらを首都リスボンの新しい行政区として転用した「都市公園」という位置づけ。もともと工業地帯だった場所を再興させるためポルトガルパヴィリオンが建てられて、次々に開発が進み、超大型のショッピングセンターへの改修や商業ビル、カジノなどが博覧会後に大量に建てられた。オリエント駅からパヴィリオンまでは歩いてすぐ三分ぐらいなのだけど「建築家が設計しました」といいわんばかりの建物がまるでディズニーランドのように立ち並ぶ。建築作品はいつもそれ単体として写真に収められ、あたかもカッコよく雑誌で発表されるため、どうしてもその周囲の状況は排除されてしまう。確かにポルトガルパヴィリオンは傑作だが、その傑作を「起爆剤」として建築家が俺も俺もと奇抜な建物を建てまくってしまったジレンマが生じている。どうやら行政側はそれを売りにしたいらしく建築アートマップ的なものを掲げる始末。街並みはお世辞にも良いとはいえない、作家性とは何かを考えさせられる。

 

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