Casa dos Bicos, Lisbon

October 25, 2017

 

 

 「くちばしの家」とよばれる博物館を訪れた。なぜ「くちばし」かというと見ての通り外壁の壁面にいぼいぼが付いている。この家は16世紀初頭に建てられ、意匠はイタリアのルネサンスから持ち込まれたらしい。実はそれだけでなく、ポルトガルのマヌエル様式(ポルトガル後期ゴシック)とごっちゃになっているのだが、その理由が1755年に起きたリスボン大地震。当時四層だった建物が半壊して二層になってしまった。時間と共に住居ではなくなり、漁師の倉庫として使われ、しばらくして20世紀まで断続的に改修されたとのことだ。建物の中は博物館になっていて、ローマ時代やムーア時代の壁が残され常設展示となっている。のだけれど、現代建築家がどうやら内装をリノベしたらしく、なんかこう...大変なことになっていた。リベスキンドみたいにギョンギョンしてて、もはや展示を見せる気があるのかないのか。これまで色々と見てきたのだが、やはり基本的にヨーロッパのそれこそ都心はリノベが主体で制度が厳しい。外壁だけ残して内側は現代化するといった感じ。しかし日本と違って面白いのは、そもそも「既存に遠慮する」っていう思考が薄い。「これは貴重な建物だから何もせず残してやりすぎに注意しよう」という配慮がほぼ効いてない。内側は自由だ!やっちまえ!と「既存に新しいモノを付加する思考」がすごく寛容なんだなあと思う。両者が戦っちゃってるケースが結構多いですが。以前「フランス人建築家が選んだ日本の住宅展」みたいな展覧会がやっていたのだけど、面白いことにすべて外形が超奇抜な建ち方をしている住宅が選ばれていた。周囲と馴染んでいる住宅はひとつもない。改めてヨーロッパへ来て、ああそうゆうことねーと妙に納得した。

 

Share on Facebook
Share on Twitter
Please reload

Related article
Please reload

|

© 2017-19 Kazuki Horikoshi All Rights Reserved.