Lisbon→ Porto

October 30, 2017

 

 

 

 一周間ほどポルトに移動します。距離的にはリスボンから約320km、なんと早割€15で行けてしまいます。3時間鉄道の旅です。東京-名古屋が約360kmなので同じくらいですかね。目的は建築と斜面地都市の視察ですが、メインはシザ設計「レサの市民プール」でしょう。実はこの後何回かポルトに行く予定があるのですが、なんといっても冬になります。まだ暖かいうちに(11月になりますがリスボンはまだ半袖)見ておかなければ!と思いたったわけです。それにしても後期半年間のカリキュラムでポルトガルを選んで本当によかった思います。理由はもっぱら気候と金銭面ですね。外食はそれこそ高いですが、自炊など普通に生活するだけなら日本より安いとは思いませんでした。それに加えて、研究対象が外部にあたるので暖かいと大変助かります。ポルトはリスボンと比べると街自体は小さいのですが、谷状地形で勾配がより急になります。その理由はドウロ川という氾濫河川によって形成されているところにあります。リスボンとポルトは外景こそ似ていますが全く異なっているんですね。簡単にいうと斜面地関連都市の形成には大きく分けて2パターンに分かれるのですが、一つはリスボンのように丘の頂に「城」があり外敵から身を守るために要塞都市としてトップダウンで町が形成されたもの。二つ目は「河川」というインフラからボトムアップで商業などが発展した湾口都市です。つまり両者はそもそも斜面の役割それ自体が異なっています。もちろん住居の向きや配置にも影響してきます。たとえば、湾口都市の旧市街では住居の窓が「港」のほうを向く。自分たちの船を見守るために窓のコンポジションが少しずれる、住居が重ならない配置に変わる。そもそも要塞都市とは異なり「遠景」を獲得するためではないという点がすごく面白いです。あと決定的なのは、断面の形状。基本的に斜面地というのは直線状ではあり得ません。いくらか弓型の曲線になっているのですが、両者アクセスが取りやすい方にお椀型:上に凸になったり、富士山型:下に凹になります。もちろんハイブリッドしている都市もありますので変曲点がガクっと、急に現れたりする。意外とそういった知識を頭にいれて斜面地をみると面白いです。土木と建築の「干渉のしかた」次第で同じ斜面でも180度趣きが変わるなんて研究のしがいがあるし、設計に凄く影響してきます。ポルトに限っては旧市街がそのまま世界遺産になっているとのことで楽しみ。

 

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