Teatre-Museu Dali in Figueres, Salvador Dalí

January 10, 2018

 

 バルセロナからビルバオへと渡る前に時間が空いたので急遽、サルバドール・ダリによる「ダリ劇場美術館」に行くことにした。国鉄のRenfeでチケットを買い、バルセロナから北へ約一時間ほど。フランスとの国境沿いにあるフィゲラスという田舎町にある。途中RCR(プリツカー賞で記憶に新しい)の活動拠点であるジローナを通るが、あまり乗り気でないので辞める。スペインといったらダリ、ピカソ、ミロは外せないだろう、その中でもダリ先生には個人的にとりわけお世話になったのだ。劇場(Teatre)なんて名前が付いているが純粋な美術館である。彼が生まれそして亡くなった地がここフィゲラス。建物はもともと市民劇場だったが、市長が話をもちかけダリ総監修の元設計された。なんでも自身の絵画が最初に展示されたのが市民劇場の表玄関ホールで、とにかく思い出深い場所なのだそう。ちなみに墓も分かりやすくメインホールに埋められている、ダリらしい。シュールレアリスムの親が設計した唯一の建物、そりゃあ行くしかないよね。建物は3層でその全てにびっしりと、これでもかという作品が散りばめられている。絵画や彫刻ばかり気を取られていたら、仕上げもダリで、人形もダリで、構成もダリだった。狂ったように作品がぎゅんぎゅん挿し込まれ、見ていて飽きないです。残念ながら著名な作品は世界を転々としているため多くはないが、以前日本展にあった絵画も発見した。またお会いましたね。そもそも意外と知られていないのが、シュールレアリスムとは主義ではなく運動である。日本語訳でしばしば超現実主義といわれるが、これはニュアンスが微妙に異なる。つまりはクリティカルにしたところで大して意味はない。要はもっと単純に、この建物についてはダリを「立体化」したというほうが分かりやすいだろう。残念ながら「建築化」には成功していなかった。当たり前っちゃ当たり前だけど構造体まで手を出せず、「仕上げ=作品」の操作に尽きていました。クロワッサンとか卵とか暗喩なの分かるんだけど、うーん、ちがうよなあ。建築を介すには改めて抽象化することへの重要性を確認。

 

 ほんとはRCR「サン・アントニージョアン図書館」とかヘルツォーク&ド・ムーロン「フォーラムビル2004」とかリチャード・マイヤー「バルセロナ現代美術館」もいったんだけど微妙でした。

 

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