Casa de Architectura, Guilherme Machado Vaz

January 22, 2018

 

 直訳で「建築の家」になるけど、ポルトにある建築家協会を訪れた。リスボンにあるのは以前紹介しましたね。てっきりシザの設計かと思っていたのだけど全く別の人でした。1901年に建設された工業建築のリノベーション、築100年の産業遺構に手を加えてまるごと現代化してしまうとは日本ではなかなかできない芸当です。以前は完全にノーマークでどうしてもシザとタヴォラに目が行ってしまったのですが訪れて正解でした。巨匠建築家やアーティストがデザインした小物、家具などもたくさん売られており、これらを見ているだけでも楽しい。それになにより出来上がった空間がとても心地よい。日本のリノベでよくみる既存の後手にまわるような手法でなく、あくまでも現代性で真向勝負する。「新しいモノ」が「古いモノ」に対し、お前なんかに負けるか!と常にフラットな関係で建物を築く。建築家だからこそできる作家性にとても共感しました。一番よかったのは常設のギャラリーでポルトガルに限らずベルギーやフランスなど先人を走るEU若手を中心とした展示。この構成がとても面白いのです。普通私たちが思い浮かぶのは、例えば模型があってその後ろにプレゼンボードがあるような当たり前の形式です。単純に、ここではその関係性が逆になっていました。なにせ模型の前にプレゼンボードがありますから「邪魔だし見えずらい」と言いたくなりますが、これが上手い。まず展示模型の前面にメッシュワイヤを張り巡らせ「模型に手を触れないで」という注意書きをそもそも無くす。パース・写真・動画など遠目で映えるビジュアルは立体的にたて付ける。詳しく知りたいと思えば、覗き込むと背面の壁にテキストやダイアグラムが描かれ、その間に一番重要な模型を見ることができるという関係。フットボールでいうとアーリークロスからのヘディングすると見せかけてバックトスしてコーナーポストへぶち込まれる。伝わって。新しいですし見ていて創作意欲が湧いてくるいい会場構成でした。あと無料です

 

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