Aqueduto das Aguas Livres, Lisbon

January 29, 2018

 

 リスボン中心部より北西に「アクアリブレス水道橋」という巨大構築物が横たわっている。水道橋というとローマ時代を浮かべるが、こちらは18世紀に築かれたわりと新しいもの。当時リスボンは深刻な水不足に陥り、そのため遠方の河川から山を超えて巨大な水道橋の建設が計画された。面白いのはこのときの水不足でリスボン市内はほぼ壊滅だったのに対し、私が絶賛研究している旧市街「Alfama/アルファマ」はピンピンしていたらしい。ずっと気になっていたのだがAlfamaとはポルトガル語でなくアラビア語で「Al-hamma」これは風呂あるいは泉という意味だ。リスボン全体も水際に面してるのにアルファマだけなぜ?と意味がわからなかったのだが、少なくとも水資源に由来しているのならば確かに納得がつく。話を戻そう、全長は約1.4キロ高さ65mにも及ぶスケールで飛行機に乗り上空から見るととあまりの大きさが理解できる。長大な先頭アーチの開口と根元にポコポコ生えた小さな住宅の対比がより一層コントラストを強めている。加えてその間をインフラがぎゅんぎゅん通るもんだからかっこよくてしょうがない。水道橋自体は1967年という近年まで稼働されていて、当時予想していた三倍の水量=13,000立法メートルを毎日運搬し続けた。現在に至っては現存する博物館として一般開放され、入場料2€程度払うとその上を渡ることができます。上を渡る経験も良いのですが、何より興味深いのは密集した住宅街区の内側(パティオや屋上、中庭の使われ方)が上から丸見えで生活の実態が伺えます。街道沿いをいっくら歩いても見えてこなったリアルを模型のように眺めることができました。行き方は北部からアプローチする手もありますが、メトロRato駅で降りて近くにもう一つ貯水場があるのでそこも経由して見学するのがベストだと思います。

 

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