Belém Antiques and Crafts Market

February 6, 2018

 

 リスボンからバスや電車で15分ほど行った「ベレン」はヴァスコ・ダ・ガマに代表される大航海時代の文脈で重要な役割を果たした湾口都市。ここで第一日曜と第三日曜の月2回だけ定期的に「蚤の市」が開催されている。リスボンには多くのフリーマーケットが存在するのだが、品揃えと保存状態は「ベレン」がベストだと思う。私はアンティークが大好物なので、いつも他国を訪れるときはその国の「蚤の市」に必ず行くことにしている。骨董品というのは不思議なもので、使い込まれた商品やガラクタの種類はその国柄や人間性を映し出す。という真面目な理由もあるが、単純に見ているだけで脳汁があふれ出る麻薬に近い興奮を覚える。楽しいんです。それに同じ場所でも日によって出展者が変わるので何度行っても飽きない。ちなみにこのベレンは既に5回目です。汚ねえコインコレクターや卑猥な写真家、剥ぎ取ったアズレージョ、削りだした鈍色の鋳鉄など色々な出展者がいる。そのなかでも私の目的はアンティークカメラ。数十年前の掘り出し物を探して兎に角いろいろなところに行っています。実はあるレンジファインダー(単体距離計)をずっと探しているのですが中々出会えません。この店のおっさんはコレクターらしく仲良くなったのですが「おれの中盤カメラを見ろ」と自慢してきました。品揃えからも愛が伝わってきますね。ずいぶん昔のフィルムカメラというのは、人間工学よりも性能や他社との勝越し、経済性にパワーバランスが偏っています。そのための(設計)使いづらさや、生産性を考慮したパーツ(素材)選定、なによりそんな独特なカメラ達がもつ“癖”が、そのままフィルムに焼き付くのです。「カメラなんて撮れればどれを使っても一緒」と誰か著名な方が言っていましたが、そんなことはない。彼らの性格を知り、“癖”を理解して、条件を組み立て、ベストな構図と被写界深度をあぶり出す。こんなに楽しいことはありません。オタクみたいなこと言ってますが、私は写真を撮る以前に、その機体がもつ“癖”から被写体のイメージを構築します。共感してくれる人いますかね

 

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