Monastery of the Hieronymites

February 7, 2018

 

 マヌエル様式の最高傑作と名高い「ジェロニモス修道院」がベレンにある。ヴァスコ・ダ・ガマを代表とする大航海時代で得た富を大量に投資して造られ、最終的な完成には300年ほどの年月を要したという。見学は「回廊」と「教会」のふたつあるが、前者は10€ほど料金が掛かる。後者は無料で、一応どちらも入場しましたが「教会」だけでも十分見ごたえがあります。ポルトガルの歴史建造物を見るうえで欠かせないのが幾度も出てくる「マヌエル様式」というもの。これは14~15世紀に築かれたポルトガル独自の様式で、簡潔に言えば大航海時代の副産物だ。ロープや鎖、サンゴ、波など海・船をモチーフとした装飾過多の造形郡。これがポルトガル全土へ瞬く間に広がり、大衆化することで市街地にみれる奇抜な装飾へ変化していく。つまりは街並みをつくりだした親玉的な存在。「マヌエル様式」自体に共感することは難しかったのですが、ポルトガル建築のオリジンという点で見ると面白いです。この権力の象徴と化した教会を抽象化し、生産性を上げ、より分かりやすく、大衆化していく文脈のなかで残ったものがいまの風景を築いている。天井を見上げるとそんな風にはまったく思えませんが、私自身旧市街を研究しているだけあって何か大きな脈絡の中にいることは感じます。タコみたい

 

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