Fado, Club de fado

February 28, 2018

 

 

 ポルトガル滞在も残り二日。先生はこのあとポルトへ行かれるそうなので、案内するのは今日が最終日。前日に予約した建築訪問や大学オフィスへのあいさつを順調に済ませたのち、私にとっても最後のディナー、念願の「ファド」を聞きにいく。半年もポルトガルに居たものの中々手が出せず(予算のために)そのまま帰国する予定だった。土壇場にこの経験とは本当に嬉しい!場所は当然アルファマ。研究をして旧市街におけるたくさんの文化、人の優しさに触れた結果、すごく愛着が湧いています。街とは不思議なものです。その豊かさが人のキャラクターや風情をかたちづくる。逆も然り。レストランはすこし高価ですが、リスボン大聖堂を下った場所にある「Club de Fado」に行きました。名前からしてオーラが漂いますね。八時半から予約して、九時半に演奏が始まります。驚いたことに約一時間インターバルを開けて三回も演奏してもらえました。パッと赤く暗転して奏者が表れる。前半二回は女性で、最後は男性のシンガーでした。アルファマの中心には「ファド美術館」がありますが、そこで聞いたCD音源とは何もかもが違う。生演奏とは何故こんなに素晴らしいのか。紹介が遅れましたが「ファド」とはポルトガル各地に最も伝わる伝統音楽です。運命や宿命という意味。悲しみや陽気さ、恋人を想い、哀愁漂う民族歌謡である。地方によって少し趣が違うようですね。聴き手へ話しかけるように目配せをし、ときに嘆き、幸せを伝えるように歌う声が言語を越えて伝わってくる。これがファドかと感動しました。聴覚だけではないのですね。音楽には鏡映しのようにその国が表れるとよく言いますが、ポルトガル人がもつ陽気さと情熱がそのまま歌になっている。美しい。先生は気持ち良過ぎてもはや寝ている。「アンコウのリゾット」と「アルゼンチンオオハタのグリル」をいただいてワインを飲んで聴くという、間違いなく最高のナイトライフです。これでアルファマに思い残したことはないですね。ありがとうございました

 

 

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