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2022

二号棟の機能改善(第Ⅲ期)
Extension of Building No. 2 (Phase Ⅲ)


ギリギリ生活ができる程度に復旧は完了したものの内部環境はお世辞にも良いとはいえず、令和三年の末にほどなくして第Ⅲ期工事が始まった。財源はCovid-19の蔓延に伴う事業支援の給付金計135万である。手間代を払える予算はないので工事は人ひとりで行うことにした。事前の設計検討はきっぱり辞め、即興で材料と工法を選定していく。目地、異種部材同士の収まり、表しの断熱材、露出の電気配線・空調配管、可動の造作といったディテールはその場で決定され、あくまで今後も追加で工事を行うことを前提として作られた。人と同じく予定不調和な住居の生き様がまざまざと露わになり、みすぼらしくも住み継いでいける空間になればよいなと思いながら。


【第Ⅰ期】2015年10月竣工:原状復帰工事。風呂、便所の修繕。内装張り替えと外壁塗装。

【第Ⅱ期】2019年9月竣工:台風15号による被災復旧工事。浸水箇所の解体、屋根葺き替え、床重ね張り、内装一部塗装
【第Ⅲ期】2022年9月竣工:増築及び改修工事。電気水道空調の修繕、断熱気密工事、造作、家具、ほか雑工事一式。

 

 

二号棟の増築(第Ⅲ期)


所在地    :千葉県富里市
主要用途   :専用住宅

構造     :木造
建築面積   :46.4sqm
竣工年    :2022年9月

設計施工(空調・電気工事含む):堀越一希
ガス水道工事 :江村政幸 株式会社エルピオ

施工協力   :川島昂次郎・西森史也・佐野成耶・富田陸斗・出水治輝


写真     :Kazuki Horikoshi

 

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